もし明日死ぬとしたら、最後の食事には何を食べたいですか。
僕は、最高の食材で丁寧に作った、
鮭おにぎりと味噌汁と野沢菜の漬物がいいです。
おにぎりは日本のソウルフード。
例えば極限まで腹ペコの昼休み。
お弁当箱を開けると現れる、ドカンと握りこぶし程のおにぎり。
一口目のガブリで、見事に中の具にクリーンヒット。
これこそ、正に至福の瞬間。
中の具が「焼きたらこ」とかだったら、もう昇天モノです。
ちなみに世界で最もうまいおにぎりは何だと思います?
答えは「ほかのひとに作ってもらったおにぎり」だとの事です。
というわけで今日は休日。
レンタルDVD屋に行って、前から見たかった映画「かもめ食堂」を借りて観ました。
話は「北欧フィンランドの日本定食屋」という、異種格闘技戦のような舞台で
大きな盛り上がりもなく、淡々と落ち着いたペースで繰り広げられる人間模様。
この作品は職場の女性の先輩から薦められて観たんだけど、
「あぁ、納得」って思った。
自分のペースで仕事をこなし、生活スタイルや家具にもこだわりをもってて
それでいて全然嫌味でない。
周りに流されず、自分の作りたいものに自信を持ってて、
そして誰にも迷惑をかけない。
主人公サチエは、そんな定食屋の女店主。いい女です。
男性の俺でもサチエがうらやましくなりました。
そして、とにかく、出てくる料理が全てうまそう。
空腹時にこの映画を見るの要注意です。
劇中はおにぎりに始まり、「豚しょうが焼き定食」「焼き鮭定食」などの定食がオンパレード。
全体を通してスローフード、スローライフ賛歌みたいな感じ。
間違いなく生活スタイル改めようって気になります。
で、見ていてものすごくフィンランドに行きたくなった。
日が沈まない白夜ってのを見たい。
首都ヘルシンキの町中をゆったり散歩したい。んでもって森に行きたい。
そんな気分にさせてくれる、いい映画でした。
本年度の個人的べスト3に間違いなく入るわ。
というわけで、そろそろ飯でも作りますか。