くるりのワンダーフォーゲルやら、
ハイウェイやら、
ワールドエンド・スーパーノヴァやら、
男の子女の子を聞きながら
おろしたての浴衣に身を包み、
慣れない下駄を履き、
うちわを片手に、
約2時間のんびり電車に揺られ、
茨城県古河市の古河花火大会へ。
移動中、何回かナイスミドルなマダムに
「お祭りですか」と声をかけられる。
ええ、頭の中は年中お祭りですよ
と言ったかどうかは定かではないが
浴衣って様式美だなと、ふと思った。
で、肝心の花火大会はと言うと、
ここ数年の花火大会の中で一番良かった
古河を侮ってはいかんなとしみじみ。
渡瀬川遊水池から打ち上がる花火を
川の土手から見下ろす感じで、
玉の発射台までまる見え状態。
つまるところ、最近の打ち上げは全部機械仕掛けということが分かり、
ふんどし姿の職人たちが、汗まみれで
「せいやー」と叫ぶ想像を見事に打ち砕かれたわけだが、
機械ならではの精密さや、人間ではできない超高速着火など、
オートメーション化された花火大会もなかなか。
後半からは打ち上げ台が高射砲に見えて仕方なかったが、
それはそれで男の子心をくすぐられ、何か良かったり。
来年もこのクレイジーな兵器を見に、
ちょっくら古河まで遠征しようかなと、
帰り道、シロップの少ないかき氷にかぶりつきながら思った。