想定外につぐ想定外
あまりにも不手際が多すぎでした。
そんな先週末、遥々立川まで足を運んで下さった皆様
本当にありがとうございました。
一人、また一人と集まってくれた光景だけで僕はもう泣きそうでした。
そして、残念ながら今回これなかった方々。
本当、今回は根回し諸々の連絡がうまくいかず申し訳ありませんでした。
これに懲りずにまた参加してくれると幸いです。
自分自身のことを少し述べると
あの直後ぐらいから、ヒザをぶっ壊しました。
ドラマーという人種柄、笑えない死活問題なので死ぬ気で直します。
根性で。
しかし、ヒザに爆弾抱えたお陰で色々見えなかったものが見えました。
これにはちょっと感謝。
日本は本当にバリアフリーがいい加減。
エスカレーターを降り、次の階に行こうとしたら階段しかなかったり
スロープのくせにやたら角度が急だったり。
端っこをゆっくり歩いていたら、むっちゃ邪魔そうな顔されたり。
足が痛くて電車の優先席に座っていたら、すごい形相でじいちゃんににらまれたり。
立場が変わると、こうも別の世界が広がるのかと勉強させられました。
そういや、ちょっと前のR25でもそういうコラムがありました。
駅のホームで飛び込み自殺のアナウンスが流れたとき、人ごみの中から
「勘弁してくれよ。やるなら別のところでやってくれ」
というような、つぶやきが聞こえたという話。
普通の神経で考えるとぞっとするような神経が、
最近では普通の神経になっているようで
海外の街中で重いスーツケースを引っ張っていたら、
色んな人たちが生活の一部のように「持ってあげようか」と声をかけてくれたという
彼女の話を思い出し、
そして、東京砂漠というフレーズを思い出した。
東京で暮らすと心が渇く。
余裕が無くなるからだ。
みんな自分でいっぱいいっぱい。
周りへの配慮やら、やさしさや、思いやりは余裕がないと生まれない。
そして余裕が無い人達は、それを偽善と片付けてしまい
かれらが偽善と呼ぶものに何万もの人間が救われている事なんて知る由もない。
雨で散り行く桜を見て、儚さではなく、道路が汚れると嘆き。
何百万人もの人間が自分が一番苦しいと叫ぶ。
空気読めよと叫んだ人が実は一番空気読めてなかったり。
人間はみんな冷たいと思っている人が、実は一番冷たかったり。
東京は砂漠だらけです。
そして、多分そんな俺自身も干乾びかけている気がします。
プリーズ、水プリーズ。
この春、新社会人になった皆さん。
この砂漠で干からびないように
余裕を作るのは難しいけど、決して無理なことではないので
余裕をもって生きてください。
かしこ。