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kunaizm

vol.4 since 2006.3.01

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キエティスム

高校あたりは、ヘッドホンかイヤホンが離せなかった。
Shortcut Miffyが好きだった。
FLUIDも好きだった。
クラムボンも好きだった。

片思いのコが吉祥寺住んでて、
偶然予備校が吉祥寺にあったり、
吉祥寺を経由で行けたりしたので、
日課のようにタワレコに通ってた。

当時の吉祥寺タワーレコードのインディースコーナーは宝石箱みたいで、
月2~3000円くらいの小遣いと、毎日のパン代くらいしか持たない僕にとっては、
スティックやら何やらを買っていると、CDは月一枚買うのがやっとのこと。
で、どれにしようか色々と試聴しまくっているうちに、いつの間にか飽きていて、
結局僕が買ったのは、Shortcut miffyとFLUIDだった。
クラムボンを買ったのは結局、大学に入ってからだった。

当時、周りの高校生に薦めても、誰、それ、だったので薦めるのは辞めた。

ごく稀に、「ああ、Shortcut Miffy、知ってる知ってる~」って人が居たりもしたが、
それは音楽ではなく、ただの知識と記憶だったので、僕にとってはどうでもよかった。
つまりは、僕と彼は世界を共有する事は無く、それは只の情報交換でしかなかった。
興味さえあれば後で本なり、インターネットなり、店頭なりで調べれば済むだけの話。

しかしながら、逆を言うと、僕は本当は誰かと世界を共有したかったんだと思う。

だが、僕は人一倍、「感動を与える」って言葉が嫌いな少年だった。
それは、もう、「感動を与える」ってフレーズを聞いただけで悪寒が走るくらい。

今はそういうのに対してもだいぶマシになったが、
企業などで「お客様に感動を提供しよう」っていうフレーズをたまに聞くと笑ってしまう。
感動ってそんな安っぽいもんなんかい。と。
なんていうか、、感動は与えるもんじゃなく、後からついてくるものであって、
与えることを目的とした瞬間から、既にそれは別のものになっている。

だからなのか、僕は小説のあとがきとか、映画の記者会見も大嫌いだったりする。

「俺が感動を~!」って言う人は、
お世辞でも、「いやー、感動しましたー」って言われると、大抵、やたら喜ぶ。
で、やりとりの一部始終が終わってから、僕はすごく切なくなる。
ねえ、それでいいんかい、キミ、と。

「感動」って言葉自体、すごく危険な言葉だと思う。
人間がせっかく持っている複雑で多種多様な感情を、
この、あっけない「感動」という一言で片付けようとしている人間が何人いることだろう。


と、話が脱線して、僕はいったい何を言いたかったのか忘れてしまったが、

ああ、そうだ、思いだした。

この前のあるライブの、バンドとバンドの転換中、
何故か、後にも先にも一曲だけ、toeの曲が流れた瞬間があり、
流れた瞬間、嬉しくて思わずPA席をパッて振り返ったら、
PAの兄ちゃんと目が合って、
「お、坊主、お前もtoe好きなのね」って、ニヤってされて、

ただ、その瞬間も、それ以降も、一切の会話は無く、
曲が終わればまた雑踏のライブハウスに戻っていく。

ああ、あの頃俺はこういう感じで誰かと音楽で繋がりたかったんだなぁって
その時、何故か思った。
なんか幸せだった。

言葉にしちゃいけない感覚。
音楽ってそういうもんでもあるよなぁ。




Clammbon - Folklore [HyakkiYakou 2003] 

 

 


 

 

 

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フライドチキン物語

今週の話

火曜日はうちの部署の送別会。
無類の酒好きな上司が旅立つということもあり、
週の前半とは思えないアルコール量
一次会での摂取量は
ビール5杯、梅酒ロック3杯、日本酒少々
これでも俺にしては頑張ったのに
二次会にてトドメの八海山、一人一合

で、フラフラで帰宅
四ッ谷から三鷹までは持ちこたえたが
三鷹以降は頭痛と吐き気のラッシュ
耐えきれず国分寺で途中下車して
終電まで30分くらい休憩

その後、やっと到着した終電に乗ったところで、記憶が消える。

で、翌朝6時
スーツ着たままベッドにうつ伏せで寝てることに気づき、起床。
カバンはちゃんとソファーの上
靴もちゃんと玄関で脱いでいて
メガネもちゃんと机の上にあった。

無意識ながら、俺すげーじゃんと思いながらメガネを付けた瞬間、
机の上に見慣れないものがあることに気づく。

ファミマのフライドチキンの骨×3本
飲み干したウコンの力
タウンワーク(求人誌)今週号

俺、まったく記憶にございません


というわけで、最初は誰か人がいるのでは!と思い家中探すが形跡ナッシング。
ご丁寧に俺は無意識に鍵まで掛けていたらしい。

で、ハッとして財布を見るとファミマのレシート発見。

深夜2時に無意識でフライドチキン3本とウコン買ってました。

つまり、話をまとめると

国分寺以降記憶が飛んだ俺は
ちゃんと西八王子で降り
帰りにファミマに立ち寄り、
買い物して、タウンワークをもらい、
家に帰り、
靴を脱ぎ、扉の鍵をかけ、
カバンをソファーに置き
フライドチキンを3本キレイに食い上げ
ウコンを飲み
タウンワークを広げるまで全てを無意識に行い、
その後ベッドに倒れたらしい

んー、どうだろう。この推理

そんな僕ですが、
15日は渋谷チェルシーホテルで18時からライブやってます。
チケット希望な方は携帯かミクスィで連絡下さい。
それなりに安くします。



東京タワー

最近どういうことか、やたらDVDを観てる気がする。

今夜はリリーフランキーの「東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン」

あらすじだけ抜粋すると、

1960年代。
3歳のボクは、遊び人のオトンを捨てたオカンに連れられ、
小倉から筑豊のオカンの実家に戻ってきた。
オカンは女手ひとつでボクを育てた。
オカンの作る美味しいご飯を食べて、ボクは成長した。
15歳になって、ボクはこの町を出て行きたくなった。
大分の美術高校に入学し、東京の美大をなんとか卒業するが、
仕事もせずに、仕送りしてもらい、更に借金を重ねていた。
そんな中、オカンが癌に侵されていることが分かった・・・。

というようなストーリー。


ただ、ただ、リリーフランキー役のオダギリジョーに感情移入。
オカン役の樹木希林と、自分のオカンがダブって涙ボロボロ。

おあー、家族だよ。やっぱ家族だよー、と一人うなずいてました。


自分も今まで散々やりたい放題やって迷惑かけた分、
その分以上に親孝行したいって思いながら、
結局のところなんもできていない。

親孝行とかせんでも、一人の足でたって、人様に迷惑かけず、
真面目に生きているだけで充分やでと言われながら,
それさえ出来ているかすら、
まっとうに生きれているかすら正直不安になってしまう。


人の命は永遠って錯覚しがちだ。

誰だって、自分の親がいつかは亡くなるんだって,
頭で分かっても、心じゃ分かりきれない。

いやいや、いつかは死ぬでしょと簡単に言える人間は、
きっと亡くなるってことを分かっていない。

心じゃ分かりきれないけど、
でも、だからこそ、オカンやオトンが人様に誇れる人間でいたい。

そんでもって、親孝行したいっす。


先生、俺、親孝行がしたいです。


そして、いつの日かオカンを東京タワーに連れて行きます。
多分、「東京タワーなんて遠いだけやで。何しに行くん?」と、返されそうですが。


tokyotowerokanbt3.jpg












更新される世界

人は、どうあがいても止まることが出来ない動物なのに、

前に進んでいることすら、気がつかないふりをして、

本当のところ、僕らはいつまでも子供のふりがしたいんだ。

と、いうわけで、

つまるところ、潜在意識下での現状維持の法則。

と、いう話は置いておいて、

ええと、僕の住む世界も、確実にゆっくりとですが変わりつつあります。

親しい人には、そのうちアルコールでも交えながら報告します。

たわいもないことだけれど、まあ、聞いてやってください。


そんなこんなで、Google Chromeでこのブログみたら

デザイン総崩れでみっともなかったので、模様替えしました。

模様替えついでに、なつかしいもの発見したので一緒にアップ。

学生時代みたく、誰かの家で、時間なんて気にせずに、

オールナイトで色んな映画を飽きもせずに観たいなぁ・・と

煙草を吸いながら、ふと、思う。

そんな、いつの間にか、秋になっていた日の、夜。




All About Lily Chou-Chou  ( opening )

 

 


 



続・下妻物語

この日記は、2008年8月28日午後、
下妻駅からの西八王子までの帰路を綴った日記の続編である。

長文&超ローカルネタなので、要注意。


で、下妻にて日記を更新して数分後、
僕はというと、携帯の電池が尽きていた。
昼間から見知らぬ土地を動き回る為、ナビタイム君を使いすぎたせいだ。

まあ、それは置いておいて、
肝心の常総線はというと、結局のところ下妻駅にはやってこなかった。

いやいやいや、怒るでしかし。

で、駅員いわく、8駅先の水海道から守谷間は動いているらしい。
で、代行バスがあるので乗ってくれと。

というわけで、代行バスでいざ、水海道。

のはずが、バスの運転士が道に迷いまくる。

原因は道路が水没してたり、バスが通れるほど道が大きくなかったり等など。
そして、運休中の8駅全てに立ち寄って、
あいのりのラブワゴンみたいな感じで、駅で立ち往生しているお客さんを拾ったりなどで、
水海道に到着したのは21時過ぎでした。

その後、「武蔵野線は正常運転してますと」いう駅員さんの情報を信じ、
水海道から守谷まで常総線で、
守谷から南流山までつくばエクスプレスで移動。
そして南流山から西国分寺までは武蔵野線で、割とスムーズに移動。

これはひょっとして23時過ぎには家には着けるんじゃ・・・

と期待した僕がバカでした。

立川駅で中央線ストップ。

下妻で遭遇した雨雲は、僕と同じよう多摩地区まで来ていたようで、
中央線高尾駅~西八王子間で、23時2分に運転見合わせ発生。
八王子~立川間は折り返し運転を計画中ですとアナウンス。

「計画中」という言葉に胡散臭さを感じた僕は、
もう一つの手段、南武線~京王線乗り継ぎでの振替輸送にかけることに。

南武線が出るまで20分あるので、立川駅でそばを食って腹ごしらえ。
この時すでに深夜0時。

立川から八王子までの中央線は動く気配ナッシング。
というわけで、迷いもなく南武線へ。

で、分倍河原で京王線に乗りかえ、
いざ、京王八王子へ。
が、すぐに途中で気づいた。
京王八王子についても西八王子までの移動手段ないじゃん。

まあ、京王八王子からタクシー乗ってもいいけど高いし、タクシー待ちが多いしなあ。
だったら、京王線で高尾まで行って、高尾からタクシーのほうが安いか…

と思ってたら、京王線の車内アナウンス。
「北野~高尾間は、車両が土砂に乗り上げたので現在運転見合わせ中デス」
「浅川が氾濫している模様デス」
ここまで来ると、人間笑いがこみ上げるものですが、そこは、まあ。

で、仕方なく京王八王子到着。

そして予想通り。
かつてない規模のタクシー待ち軍団。
聞けば、中央線も完全ストップしており、
JRがタクシーでの振替輸送を強行しちゃったとか。で、予想では2時間以上待つとか。

いやいや怒るでしかし。

というわけで、八王子から西八王子まで徒歩ることに。

下妻でトラックに水引っ掛けられた教訓を生かし、甲州街道はあえて避けた。

少し遠回りだが、車通りの少ない裏道経由で高尾方面へ移動。
1分単位で雷がドカンドカン落ち、滝のような雨の中ひたすら歩く。

歩くこと40分。
ようやく西八王子駅到着。。
あとは高尾方面まで少し歩いて、甲州街道を渡れば我が家だ。

と、安堵するもつかの間。僕はこの旅のラスボスに遭遇する。

それは、

「ヒザまで水位があがった甲州街道」

そう、それはまさに川のような甲州街道。
っていうか下手な川より川を体現している甲州街道。

某グルメリポーターならこう言うだろう
「わー、車が船のようやわー」

いやはや、甲州街道をあえて避けた僕の判断は正しかった・・・なんて喜んでいられない。

道路のくせに異様なまでに水流激しいし。なんか犬小屋流れてるし。
いやマジ洒落にならん。
道路でおぼれたとか。
てか、甲州街道って災害時物資運送用指定道路じゃなかったけ。

とか色々考えながら、僕は陸軍兵士のように道路をジャブジャブと進み、
やっとのことで我が家に到着するのであった。

帰宅総時間、7時間。

って、新幹線で東京~大阪間往復できるやん。
と、一人誰も居ない部屋で自分につっこんだかどうかは定かではない。



プロフィール

HN:
・・・・・ クナ
性別:
・・・・・ 非公開
職業:
・・・・・ 空気イス職人
趣味:
・・・・・ デフラグ
自己紹介:

投げたボールは拾いません。

最近ジャズから離れる一方の
ジャズドラマーの不定期日記

嘘、おおげさ、紛らわしいは
最寄りのJAROまで。














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